意外な出身の野菜たち

先日中南米原産の野菜や果物を紹介しましたが、今回は中東が原産国の野菜を少し紹介したいと思います☆
意外な野菜たちが実は中東出身だったりするのです♪

まずは、サラダに欠かせないレタス

西アジアから地中海原産とされていますが、紀元前400〜500年と栽培の歴史が古く多くの変種が生まれているのだそう。
日本に渡来したのも意外に古く、中国から平安時代に伝わったと言われています。ただ、日本の食事には相性がよほど合わなかったのか、日本の食卓に並び始めるのは、昭和40年代に入ってからだそうです!!
比較的新しい野菜かと思いきや、意外に歴史の古い野菜だったんですね☆

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次は、日本の食事には欠かせないお野菜、にんじん。
にんじんの原産地はアフガニスタンです。その後、東西に分かれて、中国を経て安土桃山時代に日本に伝わったと言われています。にんじんは、伝わって間もなく全国的に広まり、農民たちにも食べられるようになりました。
今食べているにんじんは、明治時代になった後ヨーロッパから入ってきた新種なのだそうです。
にんじんと言えば、鮮やかなオレンジ色ですが、なんと、にんじんが、オレンジ色になったのは300年ほど前のことなのだそうです!!それまでは白、黄色、褐色のにんじんが普通のものでした。白いにんじん…小さい大根と間違えそうですね。笑

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お次は、今がおいしい、かぶ。
かぶはアフガニスタンあたりか、これに地中海沿岸の南ヨーロッパを加えた地域が原産地と言われています。
ヨーロッパで紀元前から栽培され、今では世界中の温帯地方で広く栽培されています。
日本には、弥生時代に大陸から伝わったといわれています。確かなのは「日本書紀」に持統天皇の7年(西暦693年)に五穀(主食)を補う作物として栽培を奨励するおふれを出したと記されているのが最初です。
日本に伝わって、すでに1,300年の長寿野菜なんですね☆

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最後は、鉄分たっぷりのほうれん草。ほうれん草も西アジア原産なのです。
原産地は西アジア周辺で、既に、古代ペルシャ(現在のイラン)においては栽培され、食用にしていたそうです。東へはシルクロードを経て中国へ伝わり、中国から日本に伝わったのは江戸時代初期。日本に最初に伝わったほうれん草は、葉に切れ込みのある東洋種で、明治以降に西洋種が伝わり、現在は、西洋種と東洋種の交配種が主流になっているのだそうです。

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この他にも、玉ねぎ、ネギ、大根など、たくさんの野菜が中東地域で生まれ、今では日本の食卓に欠かせない野菜となっています♪

「でも、中東地域の料理ってよくわからない〜」という方には、2月から新しくTadakuに参加されたパキスタン、シンド族出身のSadhana先生のレッスンをぜひチェックしてみて下さいね♪
https://www.tadaku.com/menus/2161
隣国インドとはまた違う魅力いっぱいのお料理です☆
Sadhana先生の料理教室レポートは来週日曜日にお届けします♪

ラテンアメリカ満載の食卓!?

トマト、ジャガイモ、さつまいも、唐辛子、ピーマン、とうもろこし、かぼちゃ、ピーナッツ、イチゴ。

さて、これらの共通点は何でしょう?

カラフルな野菜?イタリア料理に使われる食材?子供が嫌いな野菜?

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答えは、これらぜーんぶはるか遠く海を越えて、ヨーロッパにもたらされた中南米が原産の野菜・果物なのです。

代表的なもののお話を少し。

トマト
今では日本の食卓にも欠かせないトマト。地中海料理にいたっては、これがなければ成り立たないのでは?と思えるほどの食材のトマト。
中南米のアンデスの高原地帯が原産。コルテスによって16世紀にヨーロッパに持ち込まれたと言われています。
実は、原産地中南米ではすべて小さなミニトマトだったそう。現在の大きなものは、ヨーロッパに渡った後、突然変異が起きて生まれたのだそうです。
原種のミニトマトは、中南米時代から食用でしたが、渡来したヨーロッパでは、当初有毒だと思われていたため、十八世紀まで観賞用植物として栽培されていました。観賞用だったからこそ、 大きな実をつける突然変異の一株が大切に増やされて、今日のような世界で最も生産量の多い野菜になったのかもしれません。
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ジャガイモ
ヨーロッパの救世主ジャガイモは、南アメリカペルー南部、チチカカ湖周辺が原産とされ、16世紀にヨーロッパに伝えられました。
当時の主食だったライ麦や小麦は、戦争で荒らされた土では育ちにくく、収穫量も少なかったため、度重なる戦争で人々は飢餓や疫病に苦しんでいました。
ペルーからもたらされたジャガイモは、やせた土地でも育ち、収穫量も多かったため、17・18世紀に幾度とのなく起こった戦争をきっかけにヨーロッパ中に広がっていきます。そうやって、ヨーロッパの主食のひとつになっていったんですね。
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さつまいも
中央アメリカ、南メキシコが原産とされています。ヨーロッパにもたらされたのは、トマトやジャガイモより少し早く、15世紀末ごろ。その後、アジアにもたらされるのは16世紀末と言われています。17世紀ごろに琉球から薩摩経由で日本に伝えられたため、薩摩芋という名前がつけられました。ちなみに、南九州では薩摩芋ではなく、からいも(唐芋)と呼ばれます。
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唐辛子
唐辛子は最初、コロンブスによって15世紀後半にスペインに持ち帰られましたが、その後、忘れられ、ブラジルで再発見したポルトガル人によって、再度ヨーロッパにもたらされます。
当時、金よりも価値があったとされる純輸入品の胡椒に代わり、自給可能な香辛料として、南ヨーロッパからアジアへ広まり、様々な国の料理に影響を与えていくこととなります。
ちなみに、英語では唐辛子をred pepper、胡椒もpepperと呼びますが、これはコロンブスが最初に唐辛子を発見したとき、胡椒と勘違いしたためだとか。見た目も味もまったく違うと思うのですが。。。
Red pepper

イチゴ
こんなものまで中南米原産?!と思われるかもしれませんが。そうなんです。とはいえ、今日本で食べられているイチゴは厳密にはオランダイチゴと言います。ヨーロッパに持ち帰られた南米チリ産のイチゴと北米産バージニア種のイチゴが18世紀にオランダで交配され、今私たちが口にしているイチゴが誕生しました。日本には19世紀にオランダから日本に輸入され、明治時代になってから栽培が始まりました。ちなみに、ヨーロッパのイチゴは日本のイチゴのようにあまり甘くはありませんが、オランダの南部では、あまーいイチゴが栽培されていて、オランダ中に販売されているのだそう。オランダイチゴというだけあって、一度は本場(?)のイチゴ、食べてみたいですねぇ。
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さて、ちょっとしたお野菜の歴史の旅、いかがだったでしょうか?
上で紹介した以外にも、ズッキーニ、インゲン豆、アボカド、パイナップル、アセロラ、カカオなど、

私たちになじみのある食べ物が実は中南米原産っていうことたくさんあるんです。
普段何気なく食べている野菜や果物もこうやって発祥の地を思いながら、食べてみるといつもと違った味に思えてくるかも!?

意外な原産地を自分で見つけてみるのも楽しいかもしれませんね♪
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