こんにちは!Chizuruです!前回に引き続き、私がTadakuのクラスのレポーターを担当いたします。
今回の先生は、イスラエル人のステキなカップル、KobiさんとNitsanさん(プロフィールはこちらでチェック)。イスラエルでは共にデザイナーとして活躍されていたお二人。奥様のNitsanさんが、日本の大学でデザインを学ぶために留学を決めたのをきっかけに、1年前にお二人で来日したそうです。
そうそう。今日はKobi&Nitsanの初めてのクラス!というわけで、Tadakuのオーガナイザーの1人、Taoさんも特別に参加しました。Fanの方(いるのかな?)、お待たせしました!
イスラエル料理はTaoさんも馴染みがないらしく、終始興味津々。私たちと一緒に楽しんでいました。
まずは座ってゆっくりしながらウェルカムドリンクをいただきます。
ウェルカムドリンクはアラック(Arak)という蒸留酒。中東でポピュラーなアニスのお酒だそうです。パスティスとかに似ている。トルコのラクと同じものだそうです。アルコール度数40%…。
強いお酒が苦手な人は、グレープフルーツジュースと氷で割ると、マイルドで飲みやすくなります。
今日のメンバーはお酒が好きな人が多かったらしく、「美味しいよ」「ジュースで割った方が飲みやすい」などなど、ストレートとジュース割と、両方飲んだみんなの感想が聞こえます。
さて、飲みながら、お二人から今日のメニューと、イスラエル料理についての説明がありました。
第二次世界大戦後に建国されたイスラエルは、新しい国。「伝統料理」と呼べるものはないそうです。
「でも、イスラエルに世界各地から集まって来た人たちがもたらしたものとか、周りのアラブの国々の影響も大きいし、本当に文化がミックスしているんだ」とKobiさん。
実際、Kobiさんのお母さんはモロッコ出身、Nitsanさんもイラク人やヨーロッパ人の血を引いているそう。多様な文化が交わるところの料理は美味しいんですよね!
さて、そんなイスラエル料理ですが、今回のテーマは、イスラエルでポピュラーなランチメニューとのこと。 とっても楽しみです!
一通りの説明が終わったら、いよいよ料理に入ります。
Tabule Salad
まずは、タブレから始めます。
こちらは、パセリやミント、レモンなどを使ったさっぱりしたサラダ。イスラエルの他に、トルコやギリシア、フランスなどでも食べられているそうです。

レモンを皮ごとカット。「皮を入れると味が強くなるから大丈夫かな?」とKobiさんたちは心配していましたが、やっぱり現地の味に近いものを試してみたい!という好奇心の方が勝る!後で食べたときには、このレモンの皮の味がアクセントになっててとっても美味しかった。入れて正解~!
野菜と一緒に入れるのがブルグル(bulgur)というもの。クスクスと似ていますが、クスクスはパスタの一種。こちらは全粒の小麦を蒸して砕いた挽き割小麦という違いがあります。
因みに、タブレサラダは中東諸国やフランスなどでも食べられていますが、ブルグルの代わりにクスクスを使っているところもあるようです。ブルグルの入手が難しかったら、クスクスで代用するのもありですね。
ブルグルを買うには、楽天やアマゾンなどオンラインストアが便利。ブルグルではなくブルガーと表記してあることもあります。
そして味見!お味のほどは?
さっぱりしてて美味しい~~!
そして、実はこのサラダ、作ってから30分ぐらい置いた方が、ブルグルに野菜などの味が染みて美味しくなるそう。
なので、暫く置いておいて、その間に他の料理を作ります。後で食べるのが楽しみ!!
Shakshuka
続いてシャクシュカの準備を始めます。シャクシュカとは、トマトと卵がメインの料理。
まずはトマトの準備。トマトはサラダに使いましたが、ここでも使います。こちらは火を通したメニューですね。
「シャクシュカ用のトマトは色々な種類を入れた方が美味しいのよ」と、Nitsanさんが説明。なるほど。トマトも色々な種類、味がありますものね。今日は3種類のトマトを使ったそうです。
フライパンの中には、トマトの他に玉ねぎやパプリカなども。暫く炒めます。
待っているその間に…、おや、塩を入れてる器に注目…。
この白い器、なんとNitsanさんが竹を型にして手作りしたものだそうです!綺麗で上品。さすがはデザイナーさん!
Tahini
さてお料理に戻ります。シャクシュカの野菜を炒めている間に、ファラフェルとソースの準備をします。
まずはタヒニです。
タヒニ(Tahini)とは、中東で作られているゴマペースト。ゴマペーストというと、中華材料?と思ってしまいますが、味が違うそうです。中華用のゴマでは、同じ味にならないんだとか。ゴマにも種類があるのかもしれませんね。

タヒニ、もしくはタヒーニ、タヒーナとも呼ばれます。こちらも楽天やアマゾンなどで見つかります。
因みにネットを調べてみると、タヒーニは特に欧米など在住の日本人にもポピュラーな和食の材料として使われているようです!私も買ったら、和食にも試してみよう♪
こちらのタヒニ、とっても面白い性質を持っています。瓶に入っている当初は、この写真のように液体状なのですが・・・
冷たい水をほんの少しずつ入れて混ぜて練っていくとなんと・・・
固まります!!
水を入れたら普通は柔らかくなりそうなのに、不思議…。
しかし、更に水を少し入れて混ぜて行くと・・・
今度はゆる~い粘土状に変化!
面白い!不思議、不思議~~!と参加者のみんなが大興奮。
この、白い粘土状になったものが、この後作るファラフェル用のソースになります。
さあ、お手本を見たので、今度は自分たちで作ってみます。
そうそう。今回のメニューでは水で溶いてソースを作りましたが、タヒニはもちろんそのままでも食べれます。水で溶かずにそのまま使う料理もあるそうです。
Falafel
さて、今作ったタヒニソースは、ファラフェルにかけて食べます。ファラフェルとは元々はエジプト起源の、ひよこ豆やソラマメをすり潰したものにスパイスなどをミックスしたもの。ボール状に丸めて油で揚げて食べます。イスラエルでは、主にひよこ豆(フムス)を使ったファラフェルが人気です。
因みにこれらの豆にはタンパク質が豊富に含まれているため、ファラフェルはベジタリアンフード、健康食としても有名なようです。
でも、ひよこ豆をすり潰してスパイスをミックスして…、なんていうのはメンドクサイ!という人もいますよね?そんな忙しい現代人のために、インスタントなファラフェルミックスというものも売っています!(日本で言うホットケーキミックスみたいなもの?)
※このクラスに限ってミックスを使用しました。普段はインスタントではなく豆から作っています。
さ~て、もうすぐ出来上がりそう。ということで、そろそろ食卓の準備です。お腹空いたなぁ…。
そうそう。さっきからトマトで野菜を煮込んでいたシャクシュカも、食べるちょっと前に卵を入れて、半熟になれば出来上がり!
こうして、今日のメニューがすべて揃いました!
食べ方は、半分に切ったピタパンに、まずファラフェル、そしてタブレサラダとピクルスを挟み、更にファラフェルを上に載せてサンドイッチにして食べる。もちろん、タヒニソースも忘れずに!
美味しそうだな~~。早く食べたい。作ろう~~
すごく美味しかったです!!!
ファラフェルは、なんだか肉団子みたい。それとタヒニがよく合っていて、一口食べるとソースをかけたくなる。
一緒に入っているタブレサラダが、さっぱりしていて、ますます食欲をそそりますし。特に、皮ごと入れたレモンがいいアクセント。
材料さえ揃えれば、難しくないから、家でも作ろう!ってみんなで話しました。
このサンドイッチ1つの中に、ファラフェルが4つも入ってるのですが、あまりに美味しくて、みんなおかわり!
サンドイッチを作って夢中で食べました。みんなで完食!!
お肉はないけどお腹いっぱい~~。
そして、食べたお皿をみんなで片づけた後、メニューには載っていませんでしたが、デザートを出していただきました!
季節のフルーツ(今日はスイカ)と、ゴマから作られた「ハルヴァ」というスイーツです。
一見裂きイカ…?のように見えるハルヴァ。およそ甘いものには見えません。
「ハルヴァ」とインターネットで検索すると、ヌガーのような固形状のものが出てきます。これも同じもの。イスラエルでは、固形と、このような糸状(?)のと、両方の形態で売っているそうです。
食べてみたところ、確かに甘くて美味しい!なんとなく綿あめのような食感、味もどこか懐かしい感じでした。
それにしても、タヒーニもハルヴァもゴマから作られた食べ物。イスラエルでは、色んな形でゴマが食べられているんですね。なんだか、日本食の大豆のようで、親近感がわきました。
楽しかった~、美味しかった~~。また新たな世界に触れられて、大満足です。Kobiさん、Nitsanさん、ありがとう!!また来ますね。
最後に、今日のホスト役をしていただいたお二人からのメッセージです。
Nitsan「お腹を空かせて、料理をしに来てね」
Kobi「オープンマインドで、可能な限り色々なことを学んで欲しい。材料とか、作り方とか、イスラエルの料理や文化に興味を持ってくれるといいね。でも、とにかく楽しい時を過ごして欲しいよ」
このメニューの今後の開催予定はこちらです。